【開催報告】5月29日(土): フェアに生きてる?

更新日:2021年6月19日

5月第二土曜はフェアトレードデーであり、5月がフェアトレード月間といわれています。


Wake Up Japanでは、2020年よりエシカルとサステイナビリティプロジェクトを立ち上げ、私たちが日常から世界の持続可能性やほかの人々、特に生産者の幸せも共存しながら生活をしていくという認識や問題意識を育むための働きかけを行っています。


フェアトレード月間に合わせて、Wake Up Japanでも、フェアに生きることをテーマにした座談会を開催しました。


フェアトレードやエシカルな生き方について、年々関心や活動が広がりつつあるように思われます。社会教育に関わるWake Up Japanでも、学生のときに、活動としてかかわっていたという人々の参加も増えてきています。

その一方で、働きながら、生活をしながらフェア(公正さ)という価値観を日常の選択の中で大事にすることには難しさもあります。


座談会では、現在、学生としてエシカル・ファッションに取り組む方から学生時代にフェアトレードや公正さについて取り組んでいた20-30代の方が参加し、話し合いを行いました。


(🄫Wake Up Japan)


座談会では、主旨説明、安心の場づくり、自己紹介をしたのち、まず、フェアトレードやエシカルを学んだり、活動をしていく中でエシカルやフェアな生き方をしたいと思うようになったかどうか、また、そういった気持ちが育まれた理由の分かち合いをしました。

話し合いの中で、「フェアトレード」という言葉に出会う前から学校生活や日常生活の中でいじめや不条理なことがあったときに「公正さ」を求めて声を上げていたという人、或いは、声をあげられていなかったけれども、声を上げている教員や友人などの姿や言動から衝撃を受けて、認識が変わってきたという人もいました。


人はお互いに影響を与え、成長していく動物ですので、「フェア」な価値観を広めていくうえで、一人ひとりがその体現者として、周囲の人々の幸せに寄与しながらポジティブに「フェア」を始めとしたエシカルやサステイナビリティといった価値観を広めていく重要性を認識しました。


続いて、話し合いでは、リアルな日常の中で、フェアに生きることはできているか、もし難しいと感じることがあれば、それはどういうことか、また困難に対してどのように向き合っているかについて、話し合いをしました。そこでは、フェアに生きるうえで選択をすることと選択できる環境にあることの違いに対する指摘がされました。住んでいる地域や人間関係においては、「フェア」(公正さ)についての問題意識を探求がしにくく、何が公正さを体現できるのかが見失いがちになったり、単純に住んでいる地域にそうした機会がなかったり、見つけにくいという点が指摘されました。(ここでは「フェア」をフェアトレードだけでなく、日常において、公正さを大事に生きていけるかという点も含めて話し合いをしていました。)

また、外部要因だけでなく、一人ひとりの勇気や意志についての言及もありました。日常生活の中で目の前で不公正なことが起こっているときに、必ずしも、その場で不条理な状況にいる方々に連帯ができていないことについての問題意識の分かち合いもありました。



(🄫Wake Up Japan)


最後の話し合いとして、フェアトレードやエシカルを伝えることは日常生活の中で罪悪感を抱く人を育てる可能性があり、そうしたことを意図すべきか、意図するにしても、意図すべきではないとしても、私たちが周囲に働きかけをする際に気に留めておくべきことはあるかという問いについて、向き合いました。

友人から誕生日プレゼントを受ける際に、「フェアトレードではなくてごめん」といわせてしまうことに対する友人に対する申し訳なさについてや、問題の重要性を話す際にそれが日常の幸せを損なわせてしまうことがあることについての言及がありました。

また、「罪悪感」という時に、社会との関係性の中で、現在の社会を作るという上で、その一端となっているという意味での「罪悪感」は少なからず必要ながらも、世界がアンフェアであることを一個人の責任としてしまう問題の「個人化」はすべきではなく、社会を変えていくうえで、全体として同構造を変えていくのかという視点を大事にすべきであるという意見も出されました。また、「罪悪感」について、目の前の人々の心地よさ以上に、今不条理な状況にある人のことにこそ、寄り添っていきたいという意見も出されました。



(🄫Wake Up Japan)


イベント後に、主催メンバーのこももさんは、「フェアトレード普及活動をしていると意外とそれぞれの原動力になっている背景を見つめ直す機会がないので新鮮でした!  フェアトレードというツールは同じでも個人ごとに異なった動機や思いを持っていて、自分自身も改めて見つめ直してみる時間になりました。」と開催した感想を話していました。

参加者からは、「改めて安心して話せる場づくりって大事だなと感じました。今後イベントを主催する際の勉強にもなりました!」という感想をお寄せいただきました。


「フェア」という価値観を人生の歩みの中で大事にしていくことは、それ自体に終わりがないように感じられます。一つひとつの選択が公正なのか、そうした問題意識を持ちながら、自ら選択をしていく、そうした認識とあり方を育むうえで、Wake Up Japanとしても社会に発信ができれば幸いです。


(🄫Wake Up Japan)