【開催報告】12月27日(日):東アジア平和大使プログラム vol.7

更新日:2021年7月21日

年の瀬も迫る12月27日の夜、今年最後となるWUJのイベント(一般参加OK)・第7回 東アジア平和大使プログラムをオンラインにて実施しました。





本プログラムも残り2回に迫った今回は、「日中韓の共生 -対話で考える、今までとこれから-」をテーマに実施し、WUJの理事である長川自身が登壇しました。

【当日の流れ】

  1. 【共有】① 三国関係の問題 ② 今年の日中韓の動き

  2. それぞれの社会の認識について学び & 意見交換

  3. 未来へ向けての全体対話

当日は国内外含め、高校生から社会人まで、全体を通して8名の方にご参加頂きました。

以下に、簡単ではありますが報告をまとめております。是非、ご覧ください。



参加者の関心・互いに対する認識

冒頭、今回のテーマについて参加者の関心を聞いてみたところ、

  • 三ヵ国の関係が近くて遠いと言われるが、それはここにいる人たちにとっても本当か。

  • コロナで人とそもそも話す機会が減り、このような話題について誰かと話してみたい。

  • コロナで日中韓の溝ができたように思う。どう改善していくかについて話したい。

  • 家の近くに朝鮮学校がある。すごい近くにあるのに、入ったことがなく、遠く感じる。

  • 国際関係に興味がある。

との声が聞かれました。

そして「台湾の回」と同様、簡単に挙手で中国・韓国に関するアンケートを実施しました。4つの問いと回答数(答えてくれた方のみ)は以下の通りとなります

1. 「韓国政府に親しみを感じるか?」

  • 親しみを感じる:2

  • 親しみを感じない:3

  • わからない:1

2. 「韓国人に親しみを感じるか?」

  • 親しみを感じる:6

  • 親しみを感じない:0

  • わからない:0

3. 「中国政府に親しみを感じるか?」

  • 親しみを感じる:0

  • 親しみを感じない:6

  • わからない:0

4. 「中国人に親しみを感じるか?」

  • 親しみを感じる:5

  • 親しみを感じない:1

  • わからない:0



社会の認識からの対話


当日は、2回ほど全体対話の時間を設けました。

前半は「社会の認識を知る」という目的の下、世論調査や三ヵ国の対立について簡単に共有しました。

2019年の内閣府による世論調査では、7割の日本人が「韓国・中国に対して親しみを感じない」と回答する一方で、「両国関係を大事だ」と捉えている人の割合は半数を超えます。また、特に若い世代においては「親しみを感じない」という回答が他の世代よりは低い傾向にあることを踏まえ、参加者自身が何を考え、どう感じているのかを問いかけました。



【参加者自身の考え】

  • 韓国政府には親近感がわく。民主化の歴史を紐解くと過去の清算を行ってきている。

  • 公立の学校に通っていた。在日コリアンの子もいたと思うが、私たちが彼ら/彼女らについて多くを知らないことで、嫌がらせが起きたことがある。

  • 韓国政府に好感があるか、という問いで「わらかない」と答えた。これは知識がなく、ここに手をあげた。高校の教科書では慰安婦についてあまり扱っていない。それはつまり知らない人がいる/教育を受けていない人がいるということ。

  • やはり中国政府に対しての親近感がない人は多いのだと感じた。一方で、親しみを感じるとは何だろう、と。私は身近に感じることができる、と捉えた。

  • (在日3世の参加者による共有)朝鮮学校は、近くの小中学校と交流していたりする。また、朝鮮学校自体の数も減っていることから、公開授業やイベント等もしているが、確かにいわゆる一般の人の参加というのは、少ない現状がある。

  • 外国のことについて知るというのは、日本が関わっていることについて知るという事。自国の文化でも知らないことが多いと気づく。例えばアイヌ。教科書ではあまり触れられることはない。

  • きっかけがないと関心がもてない。日本は島国で、他の国も心理的にも遠く感じてしまう。積極的に取り入れようという姿勢が大事。

  • 両政府に親しみを感じないと回答した。一方で、人については親しみを感じると答えた。それは、友人としての関係があるから。

  • 参加者の方の意見を聞いていて共通していたことが1つあるように思う。

  • それはやはり、このプログラムのコアでもある、その国や人に対して、接点をもっているか、ということだ。




未来に向けての対話

未来に向けての対話では「私たちは何を目指し、どのような対話を行う必要があるのか」問いかけを行いました。

問いかけに際し、2019年に南京の慰安婦博物館で撮影した、ある慰安婦の方の写真を軸とした、ストーリーの共有を理事の長川より実施しました。

【参加者の対話の声】

(※ここでは、発言の正確さは問わず、参加者が発言した文脈そのままを記載しています)


  • 実際に戦争を体験した人が少なくなってしまうというのはそうだと思う。その際に、理屈だけではなく、共感をもつことが大事だと感じた。

  • 戦争の話をぎりぎり聞けても、体験することはない世代。自分の文化や歴史についても知れていないのに、他国についてよく知れるだろうか。

  • 多くの場合、日本社会では被害者だけの側面を学んでいる。間違いを知ることも大事。

  • 右翼と左翼の友人がいる。歴史を知る前に友人になった。社会を見る時は、誰が力を持っているか、ということについて考えてみる。

  • このように、お互いがどう思っているかを知る機会があればと思った。あるイベントを戦争体験者の方とした際に、戦争はあったけど、人と人は日韓仲良くしてほしい、という発言をされた。その際に、韓国の若者がすごく感動していたのを覚えている。

  • 沖縄で大学に行っていた。ちょうど辺野古の問題がある時期だった。異なる立場の人と対話をする際にどうするか、という話がきけて良かった。

  • 前半の対話と同様、自分の国について、という話がここでも出てくる。

2020年度の本プログラムは、2021年1月28日を以て、一旦終わりを迎えます。

その後、簡単な報告会は開発教育協会のd-labにて2021年2月20日に実施予定です。

本プログラムのより詳細なレポートについては、理事の長川のブログをご参照ください。