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【活動報告】8月1日(金) 20:00-21:30 戦後80年市民談話-私たちが語る平和-(オンライン)

2020年より始まった、市民間から対話を通じて平和を作る、東アジア平和大使プロジェクト。

今年は遂に、戦後80年。


東アジア平和大使プロジェクトは今年で6年目を迎えました。


私達はなぜ、「近くて、遠い」のか。その問いを軸に活動をこれまで展開し、

総計で439名の参画者数、51の場づくりを行うことが出来ました。


今年もこれまでと変わらずに東アジアの和解と共生をテーマにしながら、

世代、所属、思想を超え、明日の平和な東アジア地域を望む人々が集える場となるよう、

国内外での活動を実施していく年とします。


2025年度の第二回となる本会は、戦後80年市民談話の公開記念イベント。

昨年から集めてきた国内外での、平和を願う声。

その声を社会へ送り出す最初の一歩が、ここから始まります。


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イベント開催概要はこちらからご覧ください。


■リソースパーソン🎵(敬称略)

  • 東アジア平和大使プロジェクトメンバー一同

  • 有光健早稲田大学国際和解学研究所招聘研究員

  • 加藤美和(WUJメンバー)

  • さんちゃん(WUJメンバー、中国出身、東アジアの市民交流・平和運動に参加)

  • 戸田明秀(国連平和大学修了生/現国連ボランティア計画アジア太平洋地域事務所・パートナーシップ担当官)

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1993年、韓国ソウル生まれ。韓国人の父と日本人の母を持ち、約8年間の幼少期を中国で過ごす(小学校課程含む)。中学・高校は韓国で通い、大学からは日本へ移り、国際基督教大学(ICU)にて学士号(アジア研究専攻)を取得。その後、数年間の社会人経験や兵役を経て大学院へ進学し、国連平和大学(コスタリカ)、アテネオ・デ・マニラ大学(フィリピン)にて修士号(国際法と人権、社会開発専攻)を取得。カンボジアで約一年間日系の流通・小売企業で勤務後、現在は外務省主催のJPO制度を通じて国連機関である国連ボランティア計画(United Nations Volunteers)・アジア太平洋地域事務所にてパートナーシップ担当官として勤務している(タイ・バンコク在住)。




🔸誰にとっての戦後かー美和さんによる問題提起


美和さん:

在留資格のない人への支援を行う美和さんは、旧植民地出身者の「外国人化」と,現在の入管問題との連続性を指摘した。


仮放免の人に対する入管の横暴や、外国人差別の問題は、まだ終わっていない。旧植民地出身者は、日本国籍を剥奪され、あらゆる権利が奪われた状況の中、日本社会で生きてこなければならなかった。そのような状況が、現在も入管の中でも続いている。むしろ在日外国人への不当な扱いは、ひどくなっているのではないだろうか。そのような中で、今「戦後」であると言えるのだろうか。



🔸歴史に向き合うということはそこにある痛み、衝突と向き合うということ


さんちゃん:

80周年というタイミングで、中国でも、日本でも、悲しい事件が起きている。先日中国広州では、日本人女性殺害事件が起こった。この80年の間、私たちは何をしてきたのかという疑問を抱かざるを得ない。

歴史認識が統一されていない中でそれぞれの認識を「正解」としていいのか。    

すべての歴史には傷がある。衝突や痛みを避けずして、歴史と向き合うことはできないだろう。


🔸「異なることを愛する」ことの難しさを実感した


戸田さん:

ここ最近タイとカンボジアでの衝突が激化している。最近、異なることを愛する、ということの難しさをひしひしと感じている。ましてや、自国を愛すること、知人や家族を愛することも憎しみに変わりうるのだとしたら、なおさらだ。

「平和」を守ることは、すごく難しい。そもそも、平和の価値とは自明なものではなく、それ自体がものすごく衰弱なのかもしれない。


🔸社会で語られない旧植民地出身者の国籍問題


有光さん:

私自身は戦争の様々な被害者の支援を行っており、自分の周りの人たちには、ここから先どうすればよいのというとことを議論したがっている。また、歴史認識の歪みは、問題である。1951年のサンフランシスコ講和条約によって、日本にいた在日中国韓国台湾人は第三国人となり、二重国籍も認められなかった。第三国人になった瞬間、「第三国人は帰れ」と言われた。在日の方々の引揚げ船の話題についてあまり日本社会では語られない。そのため、物足りない部分があった。


<参加者の方からもコメントを頂きました>


・「みえないものはなんだろう」という問いかけが良い。自分で不完全性を自覚するということだから。

物語は複雑なものを分かりやすくしてくれる。そのわかりやすさから零れ落ちるものがある。何かの刷り込みがあり、見えなくなってしまったものがあるということでもある。


初めの問いを投げかけてみるしかないのかなと思った。ボランティアをしている博物館でも来館者にこの問いを投げかけてみたい。


◇イベントを終えて

リソースパーソン四人の方々の気骨のあるフィードバックを頂き、実りのある時間となりましたこと

皆様に感謝申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。



情報🎵

東アジア平和大使プロジェクトの概要は以下をご覧ください。

※スケジュールやプログラム内容は若干変更する可能性がございます

※今後のプロジェクト概要について案内をご希望する方は、メールアドレスまでお名前とご所属を明記し、送信してください 東アジア平和大使プロジェクト

東アジア平和大使関連ブログ

・東アジア平和大使プログラムをスタートさせました(2020年度)

・東アジア平和大使プロジェクト2022年初回

・東アジア平和大使プロジェクト2024年度総括


 
 
 

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