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【開催報告】1月29日(土)13:00-15:00 それぞれの平和と戦争を語る-超える、国も世代も所属も。- 東アジア平和大使プロジェクトv.9-

1月29日(火)に、21年度事業最後となる、東アジア平和大使プロジェクトv.9をオンラインにて開催しました。



今年度最終回となり、大きなテーマとなる「平和」について登壇してもらったのは、

戦争体験を語り継ぐ活動を展開する、history for peaceの代表を務める福島さん。

本来であれば対面形式でワークショップも兼ね半日、都内開催を想定していましたが、

感染拡大のためオンライン数時間実施へと切り替えました。


詳細の報告は企画責任の長川のブログにて、ご参照ください。


以下は概要となります。


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開催概要

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■テーマ🎵 

それぞれの平和と戦争を語る-超える、国も世代も所属も。

「戦争」や「平和」と聞いて、あなたが思い浮かべるのはどんなことでしょうか。

ある特定の国や人、誰かから聞いた話だったり、何かの記憶かもしれません。

大きな概念について語る時、私達はそれぞれが自らの視点から話している、というごく当たり前の事実を忘れがちになります。

東アジア平和大使プロジェクトの2021年の最終回は、国や世代、所属によって異なる文脈と価値観を持つ「平和」や「戦争」について、自分自身の考えを整理し、相手との違いに気づく場とします。


ゲストとして長年history for peaceで平和活動に取り組まれてきた福島さんをお迎えし、

福島さんが歩まれてきた道のりに触れることで、私達一人一人が実現したい平和な社会について、

今一度共に考え、明日からの少し違う自分に出会える場となればと思います。


■日時🎵 

1月29日(土)

午後13:00-15:00 (JST)


■開催形態 🎵 

オンライン

ゲストトーク(福島氏)+インタラクティブセッション(企画責任者 長川)


■開催言語🎵

日本語


■リソースパーソン(敬称略)🎵

福島宏希(ふくしまひろき)


1982年東京生まれ。

「弱い者いじめをなくしたい」。子どもの頃からそんなことを思い、社会的弱者に集中してダメージを与える環境問題に関心を持つ。大学院修了後、環境コンサルティング企業や環境NPO等に勤務。環境省や国連の会議に委員として参加する。究極の非人道的行為である戦争をこの世からなくしたいと思い、2016年より太平洋戦争の歴史を伝えたり、いまだに解決していない戦後補償問題に取り組み始める。ウェブサイト「太平洋戦争とは何だったのか」(http://historyjapan.org/)を運営。若者が戦争の歴史を知り、平和な世の中を構築するために行動するための団体history for peace代表。趣味は釣り、農作業。


history for peace HP: http://historyforpeace.org/


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参加者の平和に関する認識

============== 今回は約8名の方にご参加頂きました。 冒頭、ポール機能を使い参加者の皆さんの平和に対する認識を聞いた結果は以下となります。 1.日本は平和だと思う?(1つ選択、有効回答数8) ※回答するかしないかは参加者の任意

  • 平和だと思う:6

  • 平和だと思わない:0

  • わからない:2

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福島さんのお話

============== 福島さんのお話についての概要は以下となります。

  • 太平洋戦争は気づきと教訓の宝庫。なぜ戦争は起きたのか?なぜ日本は負けたのか?日本はアジア諸国に何をしたのか?戦争は市民をどのような目に合わせるのか?

  • 太平洋戦争をこれからの社会づくりに生かさなければ、無責任ではないだろうか?

  • 継承カフェを実施している。知人、親族から聞いた戦争体験を共有するオンラインイベント。

  • 国から見捨てられた民間人空襲被害者について。ドイツやイタリアでは、軍人と民間人に保証の差別はしていない。過去の問題なのか?お金の問題ではなく、人権の問題。今に引き継がれる、民間人無視。

  • 日本の平和活動について。人が少ない、高齢化している。アクションに結び付ける人が少ない。

  • やりたいことは、軍隊と戦争をこの世からなくすこと。言うのは勝手。なので言いたい。

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参加者との対話

============== 会の後半では、この先に求められる平和教育や、誰とでも対話は可能か等、 対話トピックを準備していましたが、福島さんとの対話が参加者の間で多く起こり、 時間を福島さんとの対話に使いました。 ここでは、参加者との対話について、詳細は省き、概要を以下記します。 一般的に福島さんへの質問の場合は単純に(質問)と表記し、双方向で大勢を巻き込んで行われたものについてはそれがわかるように記載しています。

  • (質問)歴史の必要性と重要性をどう若者に伝えていくか?:(回答)客観性の有無は大事。

  • (質問)活動の中で歴史に関連した場所にいく活動があるが、どのような人が参加しているのか?資料館の性質ど考えていく場所を選んでいる?:(回答)参加者の詳しい背景は聞いていない。SNS等で広報し、集まった人に参加頂いている。何か特定の意図をもって実施の際インプットをするのではなく、誰が何の目的でどうここを運営しているのか、という事実の話はする。ただ、そこから「だからこうだ」という考え方の話はしない。

  • (参加者からのコメント)韓国の若者は近現代史にくらいついてくる。自分との生活が歴史に結び付いていると感じる。例えば大学入試に光州事件がでてくる。どっちがいいとも言えないが、若い韓国人の世代のパワーを借りるのもいいのでは?場づくりとして、子供同士がけんかをしないような場をつくることが大切。

  • (参加者からの全体に対するなげかけ)なぜ日本の加害行為を知ろうと思ったのか?

⇒(回答)そこにヒントがあるのでは、と思った、包まれている事だから知りたくなる。地球市民として、知らなくてもいい人はいないのではと思う。 ⇒(回答)日本の歴史とか特にこだわりなく、韓国でも、中国でも、ドイツでも、アメリカでも、エジプトでも、人の歴史に関心があるからですね。特に日本の歴史だけに問題意識があるわけではない。自分たちの人類としての歩んできたものを知りたいという欲求がありますね。特に、人間性についての残酷さ(魔女狩り、民族浄化、反ユダヤ主義)やその中でも博愛的な行動(権力に立ち向かった人々)とかを知りたいという欲求もある。 ⇒(回答)大きなきっかけは、5年くらい前の8月に韓国に旅行に行った経験から。

  • (福島さんから全体に対する投げかけ)近い将来、皆さんは近隣で戦争が起こると思うか?

⇒(回答)正規軍による戦争はないように思う。逆に言えば、戦争を認識させない戦闘行為はあるのでは。そして、報道はそれを戦争とは言わないかもしれない。「人道的な介入」などの言葉を使ったり、〇〇湾の海賊による脅威に対する邦人保護のための自衛隊出動などの可能性は高いと思う。 ⇒(回答)私は日本が巻き込まれる(日本の土地で武力紛争が起こる、と定義)戦争は起きないと思い。国境付近や、意図せない起こり方で一定の地域で武力を伴う戦争は起こるかと思う。 ⇒(回答)戦争はおきないと思いたい(思い込んでいました)ですが、中国ー台湾の状況を特集などで見たりすると、大なり小なり衝突が起こるのではないかという気持ちも出てきた。

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おすすめリソース

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今回、福島さんからおすすめがあったリソースは以下の通りとなります。

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2022年度、5~6月頃開始

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2021年度の事業は本回で最後となりました。


2年目となった今年度の東アジア平和大使プロジェクトを通し、

ご参加くださった皆様、意見や応援を下さった皆様、登壇して下さったゲストの皆様、そして運営に参画してくれた一部メンバーに御礼を申し上げます。

22年度は5月、或いは6月から開始予定となります。


☆東アジア平和大使プロジェクトの概要と、 前回の様子はブログやWake Up Japanサイトよりご覧ください。

■2020年度:東アジア平和大使プログラム(※旧名称)をスタートさせました http://dialogueineastasia.blog.jp/archives/6219822.html

■2021年度:東アジア平和大使プロジェクトv.1 http://dialogueineastasia.blog.jp/archives/9024724.html


変わらない応援の程、よろしくお願い致します。

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