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​Wake Up Japan の最新情報

9月23日(祝)から24日(土)の2日間、神奈川県逗子市にて、社会変革リーダーシップ開発トレーニングCHANGE 2022が開催されました。


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本トレーニングは、もともとは国際NGOオックスファムがアメリカにてはじめ、2011年にオックスファム・ジャパンが日本で初開催し、Wake Up Japanは2019年より運営実施にかかわっています。


2022年のCHANGEでは、テーマを「フェアトレードと若者」とし、フェアトレードタウン運動を逗子市にて進めている逗子フェアトレードタウンとのコラボイベントとして開催し、社会を変えたいと願う中学生世代から20代半ばの方までが集まりました。


2日間のトレーニングでは、Wake Up Japanの代表理事である鈴木洋一が水先案内人として信仰を担当し、トレーニングを進めました。

1日目は、社会変革を進めるうえでの3つの要素として、Head(構造理解)、Heart(問題意識)、Hand(リーダーシップスキル)の3点に着目してプログラムが提供されました。


まず開会式では、逗子市の市民協働課の石井さんに挨拶をいただき、続いて、Wake Up Japanの鈴木洋一が安心の場づくりを行いました。その後、一人ずつ自己紹介をし、本編へと入っていきましあt。

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本編としてまずHead(構造理解)について扱いました。Wake Up Japanの鈴木洋一が「社会変革」についての説明と日本で行動するうえで前提として知るべき日本の若者世代の傾向について、諸外国の若者との比較などから講義が行われ、社会の変え方と日本社会で行動をする上での陥りやすい「思考」の傾向について学びを深めました。また、逗子フェアトレードタウンの会の共同代表である長坂寿久さんによる「フェアトレードのいろは」と題する講義からでアトレードとその背景にある世界の不条理な構造に対しての理解を深めました。講義の内容を発信に生かすための2人1組でのロールプレイング(バス停で友人に会ったときにどうフェアトレードを説明するのか)を講義後に行い、得た知識を発信する方法についても挑戦をしました。


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続いて、Heart(問題意識)として、毎年CHANGEで実施している個々人の社会問題に取り組むきっかけについての分かち合いを行う"Defining Moments"を行いました。このプログラムでは、参加者だけでなく、逗子フェアトレードタウンの会で活動をする多様な世代の方も話し合いに加わっていただきました。

イベント後の参加者の声としても、「異なる世代の方も同じように社会の問題に心を痛め、行動をしていることが知れて勇気づけられた」という声がありました。


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さらに、Hand(リーダーシップスキル)として、1日目の最後には、架空の学校/キャンパスの中で、フェアトレード活動を進めるというボードゲームを行いました。Wake Up Japanが開発したフェアトレード戦略 シミュレーションゲーム「Make Fair From School ​」を使って、2年間という機関の中でどのような活動を行うことでフェアトレード活動を戦略的に高めていくのかということをグループに分かれて挑戦をしました。グループごとに学校やキャンパスがある都市を決め、フェアトレードタウンである場合は、活動がしやすくなるなど、学外との影響の要素もゲームには加えられました。ゲームを通じて、闇雲に活動をするのではなく、1年ごとに何を目指して活動をし、そのための準備としてどのようなことが必要なのかを体験し、ゲーム後にはそれぞれゲームからの学びや実際の学校やキャンパスでの活動とゲームと後が等についてディスカッションも行いました。


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1日目は理論として、フェアトレードを題材に社会の変え方やそこに向けた思い、思いを同戦略に落とし込み変化を導くのかを学びました。2日目は、フェアトレードタウンを題材に実際にどのように人々が行動をし、社会を変えていくのかを学びました。


午前には、フェアトレードタウンや実際に逗子でのフェアトレードタウン運動の歴史について、逗子フェアトレードタウンの会の磯野昌子さんや森拓也さんにお話をいただきました。また、Wake Up Japanの鈴木洋一からはフェアトレードを巡る海外の若者の運動として、オーストラリアにおけるフェアトレード大学運動からの学びについて説明がされました。オーストラリアで開催されたフェアトレードのイベントでのフィールドワークでは、お店の方や市民にフェアトレードに関する働きかけがされることなど紹介されました。

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お昼休憩の後は、2つのグループに分かれて、フェアトレードタウン運動に関するフィールドワークを行いました。1つ目のグループは、逗子駅周辺のフェアトレード商品の取扱店を巡り、実際にどのような商品が置いているのかを見たり、また焦点によってはお店の方にお話をお聞きする機会をもちました。2つ目のグループは、逗子市のオリジナルフェアトレード商品である逗子コーヒーに長年関わる方にお話を聞き、その方の社会問題に関与するきっかけや現在の活動についてお話を聞き、また、逗子マリーナで行われている社会貢献活動についても視察を行いました。

フィールドワーク中に、お店の方に「〇〇のフェアトレード商品はないのですか?」と午前の海外事例の際に紹介された働きかけについて実際に行っている方もいました。こうした訪問自体が参加者の学びとなるだけでなく、市民や市全体への働きかけにも微力ながらなればと願っています。

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フィールドワークを終えた後は、参加者は活動計画を行いました。

Wake Up Japanの鈴木洋一より計画づくりについての講義が行われた後、各自が取り組みたい活動についての計画づくりをしてました。その後、グループごとに発表をし、聞き手のグループメンバーは仲間の活動を応援するためにできることを考え、それを伝えるという時間も設けました。

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さらに、2日間の学びを全体で振り返るワークショップを行い、「トレーニング中に印象に残ったキーワード」「今改めて私が大切にしたい価値観」「私のセルフケア方法」の3つの視点から話し合いを行いました。これらの視点は今後活動するうえでほかのメンバーの話をきくことで助けになるだろうというポイントを2日目までのディスカッションの中から見出したものを提示したものでした。参加者はグループごとにそれぞれの問いが記載された模造紙を回り、考えを記載し、同意するものには下線を引きました。全グループがすべての問いを回り、模造紙には全員の考えが反映された内容が残りました。


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最後に、参加者、運営として関わっていたWake Up Japanや逗子フェアトレードタウンの会の面々で円を作り、振り返りをして2日間のトレーニングを終えました。


参加者の声として、以下のような声が届いていますので、ご紹介します。

「なぜ自分が活動を行うのか、気づかなかった自分の思いやきっかけを改めて考えることができました。」

「自分の中で立ち止まり活動を振り返る時間にもなり、参加してよかった。安心して話せたり、それぞれの想いに触れる空間は大切だし、大切にしたいと思います。」

「活動を行っていくうえで、効果的にインパクトを与えるために戦略的に行動する重要性とその方法が理解できた。戦略というと、能力主義で人を選抜するイメージがあったが、メンバーや生徒・学生それぞれが持っている力を最大限に引き出すための方法論であるという認識に変わった。同時に、なにをするか、どうやってするか、ということの前に、なぜやりたいのかという気持ちや原体験を大切にすることも印象に残った。」

「トレーニングが安全・安心な場になるように設計されており、他の活動では言うことができなかった小さな痛みについて共有することができた。」

「逗子がフェアトレードタウンであることも知らなかったが、タウン認定に至るまでの活動はとても示唆的で勉強になった。フェアトレードは、どちらかというと清貧というイメージもあり、自分にはできないと思っていたが、必ずしも自分が購入することにアクションを限る必要はなく、できることをやってみたいと感じた。」


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本来、CHANGEはアメリカでは6日間のプログラムであり、日本でも4日ないし5日間で行っていたものを2日間に短縮することは運営上難しい点もありましたが、3つのH[Head, Heart, Hand]や活動の計画づくり、さらには情報や知識の収集と発信のバランス、アイスブレイキングを含めたリーダーシップの実践ということが塩梅よく加えることができましたし、何よりも地域で丁寧な活動をしている市民団体である逗子フェアトレードタウンの会と連携をすることで、世代を超えて人々をつなぎ、日本の市民社会をより強くするということをCHANGEを通じてできる可能性を見出すことができました。


Wake Up Japanとしては、引き続き、思いを同じくする団体と協力して、社会変革に向けた働きかけを続けていきます。


 

2020年より始まった、市民間から対話を通じて平和を作る、東アジア平和大使プロジェクト。


7月25日(土)に、22年度2回目をオンラインにて開催しました。


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今回は日韓関係をテーマに、植民地の記憶の場所をめぐる日韓学生会現代表で、ソウル在住の小佐野百合香さんをお迎えしました。


詳細の報告は企画責任の長川のブログにて、ご参照ください。


以下は概要となります。


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開催概要

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■テーマ🎵 

新しい日韓の時代へ -植民地の記憶の場所を巡る韓国の活動から- 37.0%。


内閣府が毎年実施する最新の世論調査では、わずか37%の日本人のみが、

「韓国に親しみを感じる」と回答しています。

戦後76年以上が経過した今でも、

様々な歴史的・政治的問題を中心に埋まらない両国間の溝。

戦後最悪と言われる日韓関係の中で、今年、韓国では新大統領のユン氏が就任し、

日本では参議院選挙で自民党が憲法改正に必要な過半数を獲得する等、

それぞれの国内政治が大きく動いています。


国という枠組みから視線を引き、互いの社会に暮らす人は、それではどうでしょうか。

人に着目すると、日韓双方では、相互理解を目的とした実に多くの多様な取り組みが、

様々な領域で存在します。


その中の一つ、今回は韓国から日本への取り組み、ソウルで活動を展開する、

みん会(みんなで行ってみよう会)に目を向けます。

みん会は植民地の記憶の場所をめぐる日韓学生会として、その名前の通り、

植民地時代の記憶の場所に日韓学生が足を運び、日本の植民地時代について考え、感想を共有する場を作ってきました。


コロナで活動ができない中が続いていますが、

現在の代表を務める小佐野さんをお招きし、ソウルから小佐野さんご自身のお話と、

活動についてお伺いする機会とします。


■日時🎵 

7月25日(月)

午後20:00-21:30 (JST)


■開催形態 🎵 

オンライン

  • ゲストトーク(小佐野さん)

  • インタラクティブセッション(小佐野さん&Wake Up Japan)

■開催言語🎵

日本語


■リソースパーソン(敬称略)🎵

小佐野百合香(こさのゆりか)さん


1999年栃木県生まれ。韓流ファンの母親の影響で高校生の時にK-POPファンとなる。2015年の日韓慰安婦合意をきっかけに日韓問題に関心を持ち、高校卒業後に韓国に留学、語学学校で韓国語を学んだ後、ソウル市立大学で韓国史を勉強中。大学1年生の時に植民地の記憶の場所をめぐる日韓学生会、通称「みん会」に参加し、現在は代表として活動中。


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参加者の韓国に対する認識

============== 途中の出入り・スピーカーを含め、8名に参加いただきました。 冒頭、参加者の韓国の認識について、お伺いしました。

結果は以下となります。

※回答するかしないかは参加者の任意


1.韓国政府に親しみを感じる(1つ選択、有効回答4)

  • 親しみを感じる

  • どちらかというと親しみを感じる:1

  • 親しみを感じない:1

  • どちらかというと親しみを感じない:2

2.韓国人に親しみを感じる(1つ選択、有効回答4)

  • 親しみを感じる:4

  • どちらかというと親しみを感じる

  • 親しみを感じない

  • どちらかというと親しみを感じない

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小佐野さんのお話

============== 小佐野さんには、まずご自身がなぜソウルへいるのかも含め、

みん会の活動内容や、課題、現在の日韓関係について思うことをまずお話いただきました。

概要は以下となります。

  • 2007年に韓国へ、現在5年目(語学学校⇒韓国の大学へ入学)

  • 2020年からみん会の活動を創設者より引き継いだが、ほとんどの活動がコロナ下のためできていない。コロナ前は植民地歴史博物館や、ナヌムの家を訪れた。

  • もともとは日本人一人では心細くていけないところにいってみるをモットーに結成された会であり、参加者は学生がほとんど。

  • 活動の課題は、今後活動をどう続けていくか、似たような人たちが集まってしまうことによる新規参加者参画の難しさ、みん会の認知向上、そして全くわからない人でも参加しやすい環境づくりがあげられる。

  • 日常で感じた韓国での植民地支配の痕跡では、例えば祖父が徴用に連れていかれそうになった韓国の友人や、地方出身の友人が日本語を使う(玉ねぎ、バケツ)こと、韓国で出会った80代のおじいちゃんが創氏改名した名前を教えてくれた経験、共和国のおばあちゃんが、自分が作った北の料理を「あんこもち」と言ってくれた際の記憶があげられる。

  • 日本で感じる植民地支配については、例えば在日朝鮮人の人たちはどうして日本にいるのか?(根底には植民地支配がある)という問いや、朝鮮の文化財が現在も日本にあること等があるのでは。

  • 留学前は、自分が韓国について知ろうとしていることが偉いとおもっていた。しかし、韓国人や在日朝鮮人は、日常の中でもこういう支配の痕跡を感じることが存在する。私たちはその延長線上を生きている。日本社会ではこのようなことを考えなくとも生きられること、それ自体が私が持っている特権だと学んだ。

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参加者との対話

============== その後、主企画者の質問も含め、 小佐野さんと対話を行いました。

概要は以下となります。 ※一般的にスピーカーへの質問の場合は単純に(質問)と表記し、 双方向で大勢を巻き込んで行われたものについてはそれがわかるように記載しています。

  • (参加者のコメント)韓国にいったことはあるが、植民地に関連したものは訪れたことはない。

  • (参加者の質問)参加している方はどういう方なのか?(なんとなく、の学生なのか、ヘビーな動機の人が参加されているのか?)基本的に日本人が参加者? (回答)わからないけど、知りたい、という人が最初は多かった。だんだん人づてで人が集まるようになってしまって、だんだん雰囲気ががっつりになった。今はそれが課題。会の目標はひとりでは行けないところへ行ってみよう、というところだったが、ある意味マニアックなことになっている。参加者の国籍は半々。韓国の人は日本語が話せる人のみ(日本人側が語学堂の方々のため)

  • (参加者の質問)韓国人はどういう目的で参加している? (回答)日本に興味がある。慰安婦問題に興味もあるけど、例えば関ジャニや嵐が好き、日本地域に興味がある、大使館で働きたくて日本語勉強した、というような。日本人と交流がある、というところで来ていただいている。

  • (参加者のコメント)私は団体の運営をしている。近隣諸国と仲良く付き合ってやっていくか、というところは日本の在り方を考えると重要なことだなと思っている。明るい未来が待っている国ではない。頭の中でいつもこれからについて考えている。 (スピーカーからのコメント)戦前、戦中の加害の歴史には踏み込めていない。現在は日本人の加害の視点が欠けているとは思っている。

  • (参加者の質問)日本の大学に行く選択肢はなかったのか? (回答)無謀だったという感じだった。とにかく韓国に行きたいという思いが強すぎて。留学にいきたいという思いが強かった。高校の時から調べまくっていた。正規で留学している人は意外と多い。私の同期で20名くらい日本人同期がいる。7:3で女子:男子。語学堂でも女子が多い。男性はベトナム、ウズベキスタン、モンゴルが多い。

  • (参加者の質問)歴史を語る、というところで、センシティブな話題でもある。その時に、どういう風に話しやすい環境だったり、誰かを傷つけないような環境を作っているのか? (回答)とにかく、日本人で集まっているので、あまり葛藤はおきなかった。特に気を付けていることはなかった。私自身が個別に気を付けているのは、一回考えてから話す、というのを気を付けていた。後々私が悪かったな、と反省した経験があったため。

  • (参加者の質問)実際に招かれざる人を受け入れることが将来的にあるのでは? (回答)これから考えなければいけないことだと思っている。私が前に見た、聞いたのは、以前ナヌムの家のプログラムに参加したことがあり、前の会に参加した日本人男子で、いわゆるネトウヨ的な発言をする学生がいた。ただそれに参加して正反対に変わった、という話を聞いた。これが真実だ、と私としては伝えたいけど、そうではなく、一緒にその場に行ってみて体験することが意味があると思っている。傷つく人が出てくる場合は打ち切ったりはするかもしれない。

  • (参加者のコメント)私が運営する団体では、似たような人が集まる、というところは重視していない。どういうことがあって、どんな人生を送られたのか、そこからそれぞれがどう感じるのかが大事。意見の多様性を求めた会を作ろうというパターンが多い。東京大空襲の公的な資料館は必要か、そうではないか、というフィールドワークをした際は、意見の偏りをふせぐため、ディベートで分けた。 (スピーカーからのコメント)日本国内の戦後補償の問題をあまり学んだことがない。(参加者の)団体では、韓国に対して抵抗がある方がいるということを先ほど言っていたが、どういうことか?

  • (参加者のコメント)日本国民について補償はない。ただ、こっちを賛同するから、こっちを賛同しない、という問題でもないと思う。人権の問題なので。韓国政府の姿勢が好きじゃないね、というトーン。

  • (参加者の質問)いわゆる歴史や政治に関心がある以外の人にこの問題を理解してもらうためには、どこからせめていくべきか?(領域 etc) (回答)会の目標が、一人で行くのが不安な人と一緒に行こうというところ。韓国にいく、というところはいっぱいある。韓国という国に興味を持っているけど、歴史問題をどう知っていいかわからない、というもやもやを抱えている人と一緒にできたらいいなと思っている。韓国でフェミニズムへの関心が高まっている。いろいろ本も翻訳されている(82年彼女 etc)。慰安婦問題の根底には性暴力についての問題があるので、そこの人たちともつながれる方法があるんじゃないかなと。

  • (参加者の質問)一番ソウルで訪れてほしい、みん会がこれまで行ったところはどこか。 (回答)ナヌムの家にいってほしい。実際に被害を受けた人に会う、というところ。実際にまだコロナであったことはない。植民地歴史博物館:徴兵に連れて行かれた娘さん

  • (参加者の質問)現在の韓国での日本に対する見方はどうか?(特に安倍元総理の事件についてはどう見られているのか?) (回答)日本への見方は世代で相当違っていると感じる。親世代(40~60代)、同世代(20代)。韓国の同世代は日本に対するコンプレックスが弱い(コンテンツが強い時代なので)。日本という存在が若い世代になればなるほど、そんなに重要な存在ではない(外国の一つ)。慰安婦問題や徴用工について、韓国人の友人は興味自体は薄れている。それを最初は残念だと思っていた。ただ批判するのはどうなんだろうと思っている。人権問題としては記憶していくべき。日韓関係については明るく見たい。安倍総理のことは好感度が低い人だが、実際に話したりする感じでは、他殺されるのはよくないよね、と話しているように思う。

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おすすめ/参考リソース

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今回、小佐野さんには以下をおすすめとして事後共有頂きました。

  • 日韓・歴史の現場』 (2000):観光では訪れないような植民地支配や韓国の民主化運動の歴史が学べる博物館や記念館が紹介されている。

  • 観光コースでないソウル―歴史の息吹を感じる旅』(2012): 上記の本のソウル版

  • 『日韓共通歴史教材 学び、つながる 日本と韓国の近現代史』(2013): 日韓の近現代史の通史を、比較的簡単な言葉で説明してくれている教材。中高生だけでなく、大人にもおすすめ。

  • たびせん・つなぐ『DVD 「日韓」平和をつなぐ歴史紀行 植民地歴史博物館とナヌムの家』: 韓国にある植民地歴史博物館とナヌムの家の展示解説DVD。難しく、具体的に想像しにくい植民地支配の歴史を豊富な史料を通して視覚的に学ぶことができる。


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次回について

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次回は8月14日に都内にて、「日本の戦争の記憶」について実施予定です。

コロナによる感染拡大のため、人数を絞り、WUJ関係者のみでの開催となります。

開催報告は本WEBにて掲載予定です。


■東アジア平和大使プロジェクトとは?🎵

東アジア平和大使プロジェクトの概要は以下をご覧ください。

※スケジュールやプログラム内容は若干変更する可能性がございます。


東アジア平和大使関連ブログインスタグラムはこちら

・東アジア平和大使プログラムをスタートさせました(2020年度)

・東アジア平和大使プロジェクト2022年初回

 

2020年より始まった、市民間から対話を通じて平和を作る、東アジア平和大使プロジェクト。

6月25日(土)に、22年度事業初回となる、東アジア平和大使プロジェクトv.1をオンラインにて開催しました。


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今年度初回となり、「事業・団体理念」を軸とした回に登壇して頂いたのは、

THE LEADS ASIA共同創設者の佐々木 彩乃さん。

東アジア地域の市民、特に若い世代から作る和解について互いの事業の理念や取り組みについて話す機会となりました。


詳細の報告は企画責任の長川のブログにて、ご参照ください。


以下は概要となります。


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開催概要

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■テーマ🎵 

ミレニアル・Z世代から作る東アジアの未来 ―Wake Up Japan×THE LEADS ASIA―


東アジアは、「近くて、遠い」。

この言葉は、今の若い世代にとって、どれだけ現実味がある言葉なのでしょうか。

戦後76年以上たった今でも、東アジアの三ヵ国では、政治や歴史的な問題に起因し、互いの国に対し親しみを感じない人々が多い現状が世論調査の傾向では見られます。


一方で、「地理的に近く、心理的に遠い」というこの言葉は、

双方の社会、文化、人に多く接して育ったミレニアル・Z世代を中心とする若い世代については、

必ずしも当てはまる言葉ではないように思います。


2020年度から始まった東アジア平和大使プロジェクト。

私たちのような取り組みをする団体は、決して少なくありません。


今回は、その中から国境を越えたチームを組んで活動する、The Leads Asiaの佐々木彩乃さんをお迎えします。Wake Up JapanとThe Leads Asiaが大切にする価値観、取り組みを共有することで、


参加者の皆さんと共に、明日作りたい東アジアの社会について、考えるきっかけとしたいと思います。


また、3年目となる今年の事業の全体概要についても共有する場となります。

全体像についてご興味ある方は是非最後までご参加ください。


■日時🎵 

6月25日(土)

午前10:00-11:30 (JST)


■開催形態 🎵 

オンライン

  • ゲストトーク(The Leads Asia)

  • インタラクティブセッション(The Leads Asia&Wake Up Japan)

  • 東アジア平和大使プロジェクト2022年について(Wake Up Japan)

■開催言語🎵

日本語


■リソースパーソン(敬称略)🎵

佐々木 彩乃(ささき あやの)


1997年長崎県生まれ。九州大学法学部卒。在学中、Bai Xian Asian Instituteの奨学生として香港大学に1年留学。日米学生会議にも参加。清華大学シュワルツマンスカラーズプログラム(修士課程)修了。在学時にメディア兼プラットフォームTHE LEADS ASIA共同創設。Global Shapers FukuokaにてVice Curatorを務めた。現在は外資系コンサルティング会社で企業の戦略コンサルに従事する。



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参加者の平和に関する認識

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今回はスピーカー・途中の出入りを含めて5名の方にご参加頂きました。

冒頭、参加者の東アジアの認識について、お伺いしました。


1.東アジアは「(地理的に)近くて、(心理的に)遠い」と思うか?(1つ選択、有効回答数2)

※回答するかしないかは参加者の任意

  • そう思う:2

  • そう思わない:0

  • 無回答:1


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佐々木さんのお話

============== 佐々木さんには、まずご自身の生い立ち、 そしてなぜThe Leads Asia(TLA)を始めることとなったのかを話して頂いた上で、 TLAをご消化頂きました。

以下、お話しされた概要です。

  • 田舎で育った(横浜⇒諫早)。それが後の自分の地方への考え方にも影響している。海外に出会ったのは9歳の時、書店でたまたま出会った、「民族の壁どついたる」という本を通して。

  • 中学から大学では、韓流ブーム(KARAや少女時代)から、嫌韓ムードへの移り変わりを経験した。一体何が世の中で変わってしまったのか、理解できない自分がいた。

  • その後、大学は九州へ。大学や福岡でみかけるアジアの人々。香港へ留学し、中国本土のことも知りたいと思い、大学院では清華大学へ。The Leads Asia共同創設者の神山さんと一本の電話がきっかけでTLAを創設。

  • 北東アジア人と言えるか?と聞かれてそう言えると答える人は、善し悪しはおいといて少ない。日本は日本人の意識が強いと思っており、TLAの設立はそこから来ている。

  • TLAは、ある問いに対して一緒に考える場にしたい。今は3つの活動、VoicesASIA、Dialogue 4.0、I See We See Newsを軸にしている。ドイツやスウェーデンのスピーカーとコラボした企画や、フィールドトリップをした際の記事などを執筆。

  • 大牟田炭鉱の記事執筆にあたっては、炭鉱では強制労働はなかったという日本政府の見解に疑問を頂き、実施。大牟田市が行政としては1997年に強制労働の事実を認め、石碑等を立てており、現地のNPOを訪問した。

============== 参加者との対話 ============== その後、主企画者からの質問も含め、佐々木さんとの対話を行いました。 詳細は省き、概要を以下記載します。 一般的にスピーカーへの質問の場合は単純に(質問)と表記し、双方向で大勢を巻き込んで行われたものについてはそれがわかるように記載しています。

  • (質問)現在の活動はどのようなフェーズか? (回答)メンバーそれぞれの人生のステージが変わる中で、みんなコミットは難しい。問題意識をもっているだけですごいじゃん!と思うようにしている。共同創設者の神山さんと話すのは、常にTLAに来たら会える、という場所として存在したいということ。私達二人だけはずっとここにいる、それでいい。

  • (質問)団体として夢は? (回答)1回離れてしまった人も戻ってこれる、色々な経験をもって戻ってこれる、そんな場所でありたい。

  • (質問)大牟田市では行政が強制労働を認めているが、市の中で異なる立場の人とは対話はできているのだろうか。 (回答)石碑にいたずらをされることがあると聞いた。個人的な考えとして、石碑にまだそれを書く人がいるということ、行為が繰り返されるという事は、対話はできていないじゃないかと思っている。そういうことをする人たちが、まず前にはでてこない。

  • (参加者からのコメント)東アジアの平和構築について話すとき、なぜそう思うのか、反対の立場について知りたくなる。全部知っている人なんていない。東アジアで仲よくしよう、に痛みを感じる人もいるかもしれない。なんで痛みがくるのか、どこから来るのか。

  • (スピーカーからのコメント)日本の国防にとっても三ヵ国関係は大事。

  • (参加者からのコメント)文化的な交流は大事。親しみを感じやすくなる。近く感じないのは、異なる経済の仕組みなどがあるから。だからこそ文化の観点は大事。

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おすすめ/参考リソース

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今回、佐々木さんがトーク中に紹介していたリソースは以下となります。


============== 次回について ============== 次回は7月の下旬、日韓関係についてで実施予定です。

■東アジア平和大使プロジェクトとは?🎵

東アジア平和大使プロジェクトの概要は以下をご覧ください。

※スケジュールやプログラム内容は若干変更する可能性がございます。


東アジア平和大使関連ブログインスタグラムはこちら

・東アジア平和大使プログラムをスタートさせました(2020年度)

・東アジア平和大使プロジェクト2021年初回


 

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