top of page

Information

​Wake Up Japan の最新情報

Wake Up Japanでは、社会変革の事例を学び、日本での活動をよりよくするために現地調査訪問事業を行っています。この度、2023年10月15日から22日まで高島菜芭がマレーシアで開催されたBasic Leadership Development Course(BLDC)<基礎的リーダーシップ開発コース〉に参加し、フェミニズムと社会教育に関して研修を受けてきましたので、以下報告をします。


【概要】

2023年10月15日〜22日に、ASPBAE(Asia South Pacific Association for Basic and Adult Learning)が開催するBLDCが開催され、今年度のテーマはFeminist Leadershipでした。


16カ国から30人超の、女性やマイノリティ支援をしている政府関係者/NGOの代表などが参加し、様々なフェミニストと交流をしました。


期間中は専門家による研修に加えて、マレーシアで活動をしている団体への訪問、相互文化交流、さらにはフェミニズムや社会教育の実践者である各国からの参加者との交流が行われました。




【参加のきっかけ】

私は2017年からヘルシーリレーションシップをテーマに活動をしています。パートナー間のDV(ドメスティック・バイオレンス)や性暴力の予防のために、対等な関係性構築のためのワークショップを実施したり、政策提言や啓発活動をしています。

大学在学中のイギリス留学をきっかけにフェミニズムに初めて触れ、活動を始めるきっかけとなったため、西洋的なフェミニズムが活動のベースとなっていますが、アジアのフェミニストの活動を参考にしたい、連帯したいと思ったのが参加のきっかけでした。



【印象に残ったコンテンツ】

プログラムの中で印象が強かったコンテンツを紹介します。

人生を川に例えてイラストを書き、powerful/powerlessだと感じた時についてグループでエピソードを一人ひとり語るアクティビティを行いました。心理的安全性のある中で、具体的なエピソードを通して参加者の価値観がわかる内容でした。アクティビティを実施してみて、日本と比較すると経済水準の低い国の出身者が多いとは言え、政府やNGOで既に活躍しているリーダー達が、人身売買や貧困、虐待など壮絶な経験をしていることが衝撃でした。トラウマを抱えながらも、女性やマイノリティへの支援を通して自分自身もエンパワーされているという話に心を打たれました。


現地のNGO訪問も印象的でした。Sisters in Islamという、マレーシア国内のイスラム系女性を支援する団体を訪問しました。マレーシア国内でFGM(女性器切除)や児童婚がかなり一般的な問題ということにまず驚きましたが、そういった複雑な問題について、同様の問題を抱える隣国のインドネシアのNGOと協力したり、イスラム法の解釈に問題があると考え、リベラルな解釈をしているイスラム法学者と協同しているという姿勢に感銘を受けました。


またインドの女性支援NGOのケーススタディも行いました。女性への家庭内暴力が社会的な問題となっているインド社会において、経済的な事情により離婚ができない女性たちがいました。そこで女性たちがタクシー運転手となるための数ヶ月のプログラムが提供されました。研修では、自動車の運転などの実務的な内容だけでなくて、フェミニズムや人権についても含まれていました。女性は経済的自由を得るだけでなく、女性が公共の場に出ること自体が公共の場をより安全な場所づくりを推進することになり、また、女性ドライバーがDVの被害者女性を避難させるにあたって移動の手段にもなるという、とても秀逸な仕組みづくりだと感じました。




【今後について】

プログラムや参加者との交流を通して、インターセクショナリティ(交差性)の重要性を感じたため、帰国後、LGBTQコミュニティ向けのヘルシーリレーションワークショップを実施しました。今後もヘルシーリレーションシップについて、経済格差、障がいの有無など様々な視点をかけ合わせた活動を進めていきたいと考えています。


高島菜芭


3月28日(木)に東京、大塚で開催されたFairtrade Japan YOUTH MEET UP!にてWake Up Japanが開催されました。Wake Up Japanは、エシカルとサステイナビリティを体現する社会の実現の観点から開催協力を行いました。


Fairtrade Japan YOUTH MEET UP!はフェアトレード・ラベル・ジャパンにインターンシップに参加している学生・大学院生が中心になって、日本でフェアトレードを中心に公正な社会の実現に関心のある学生・若者を対象にしたイベントです。Wake Up Japanからは鈴木洋一が参加し、プログラム実施におけるアドバイス、一部企画の進行、そして、DJターンテーブルとスピーカーを持参し、BGMを担当しました。

イベントは大きく3つの部に分かれて進行がされていました。


最初の部では、Wake Up Japanのパートナー団体でもある、横浜国際高校の生徒が中心になって活動をしている「こりっぷる」、青山学院大学のフェアトレードラボの方々によるトークセッションが行われ、フェアトレード活動を始めたきっかけやそれぞれの活動経験の共有が行われました。

また、5月のフェアトレード月間にあわせて実施される「ミリオンアクションキャンペーン」について紹介がされました。なお本年のキャンペーンのテーマは「気候変動x自分事化」です。


第2部では、ディスカッションの時間を持ちました。まずはお近くに座る人とペアを組み、進行役が提示する「問い」に対して、それぞれが「問い」の続きに自分に経験や考えを話す「オープンセンテンス」を行い、安心の場を作りました。そして、それぞれの参加者が今行っている活動とその根底にある大事にしたいことと向き合い、また、今後どんなことをしたいのかを考え、3人グループで分かち合う時間を持ちました。



第3部では、Wake Up Japanの鈴木洋一が進行を担当し、交流会を開催しました。交流会冒頭で安心の場づくりと話しやすい環境を作るための確認をしたのちに、「自分が大事にしたいこと」と「フェアトレード月間でしたいこと」をテーマに話し合いの場を持ちました。






当日は30名を超える方々が会場にお越しになり、それぞれが思いを分かち合っていました。 イベント終了後も、多くの参加者がお話を続けていました。








Wake Up Japanは、フェアトレード・ラベル・ジャパンのインターンの方々と事前に数回打ち合わせを行いました。企画の目的を最大化するために必要な内容や実際に企画を行う際のファシリテーションのトレーニングも実施しました。公正な社会を実現したいと願う若い世代の方々と、数か月にわたって、一緒に活動をできたことを大変光栄に思います。



グローバル化が進み、既存のビジネスが大きな力を持ち、さらに将来に対する予測不可能性が増す中で、人々 が社会的な公正を中心に据えて選択をしていくことには公正な社会の実現には多くの障壁があります。 ただ、それが人の手によってつくられた課題であれば、人の手によってこそ解決できるものだとWake Up Japanでは考えています。


今回のイベントでは、フェアトレード・ラベル・ジャパンにインターンシップで参加する大学生や大学院生の方たちとの協働を通じて、改めて、一人ひとりの人間の持つ可能性や対話を通じて社会を変えたいという思いを育み、そのムーブメントを広げていくことの意義を確認しました。 Wake Up Japanでは、引き続き、ユース世代をはじめ理念を共有する多様な人々との協働を通じて貧困のないより公正な社会の実現を目指していきます。



3月25日(月)-26日(火)の2日間に東京の国立オリンピック記念青少年総合センターにて、CHANGE 2024を開催しました。CHANGEは社会を変えたいと願う学生世代を主に対象とした国際協力と社会問題に関する合宿です。



当日は約10名の学生世代が集まりました。

2日間の日程のCHANGEでは、Wake Up Japan代表理事の鈴木洋一がプログラムの全体デザインを担当し、社会を変えるための3つの要素、Head(構造理解)、Heart(問題意識)、Hand(共感を育むためのリーダーシップ)の視点でプログラムを作成しました。



1日目は開会式にて、2日間の合宿の目的を明確にしたうえで、まずは一人ひとりが安心して発言ができるよう「安心の場づくり」のためにアイスブレイキングを行ったうえで、参加者が2日間の合宿を終えたときにありたい状況とそのためにどういう風にこの合宿に臨みたいかを話し合いました。


プログラムでは、一人ひとりが問題意識を持っている社会問題にどのように出会ったのか、その時の気持ちを分かち合う時間や演劇を通じて社会の不条理を表現し、それらに対して等身大の人間としてどう向き合うのかを考えるセッションを行いました。また、特権や社会変革といった構造的に社会を見るための講演も行われました。


2日目には、食の不公正を体感するワークショップであるオックスファム・ハンガーバンケットを通じて社会的な不条理にどう一人ひとりが向き合いたいかを考える時間をもちました。また、社会問題に向き合う上で自分の心をどうケアしていくのかを考える時間をもち、その中でNVC(共感的コミュニケーション)についての講演と実践も行いました。



2日間で学んだことをもとに、今後一人ひとりが行いたいことを考えグループで発表し、それぞれにその人に対してサポートできることを渡すという時間を設けました。



最後に、一人ひとりが合宿で学んだことを分かち合う時間をもって、2日間の合宿を終えました。

参加した方からは「はじめは緊張したけど、こんなにも自分の意見を言える場は初めてだった。」「これから活動をしたいという気持ちが芽生えた」という感想をいただきました。


______________

※本企画は、大東建託グループ みらい基金の助成、認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの 運営補佐のもと実施されている、「We are the MOVEMENT」の一環として開催されています。 「大東建託グループみらい基金」による助成ご協力に、心より感謝いたします。



Wake Up Japan

Wake Up Japanは社会教育団体です。
わたしたちは、日本において一人ひとりが行動をする前提としての

「自分が持つパワー」に対する認識が低いことに着目し、

啓発教育を中心とした活動展開を行っている団体です。

Email: jpn.wakeup@gmail.com

Address: 神奈川県三浦郡葉山町堀内318

  • Facebook

© 2020 owned by Wake Up Japan.

bottom of page