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​Wake Up Japan の最新情報

2020年より始まった、市民間から対話を通じて平和を作る、東アジア平和大使プロジェクト。

今年は遂に、戦後80年。


東アジア平和大使プロジェクトは今年で6年目を迎えました。


私達はなぜ、「近くて、遠い」のか。その問いを軸に活動をこれまで展開し、

総計で439名の参画者数、51の場づくりを行うことが出来ました。


今年もこれまでと変わらずに東アジアの和解と共生をテーマにしながら、

世代、所属、思想を超え、明日の平和な東アジア地域を望む人々が集える場となるよう、

国内外での活動を実施していく年とします。


8月1日に戦後80年市民社会談話公開イベント「戦後80年市民談話 -私たちが語る平和-」を開催するにあたり、内閣府に請願書と共にメンバーで談話を提出しました。

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■請願書

戦後80年談話に関する請願書

 

内閣総理大臣 石破茂 様

内閣府 御中

 

請願の趣旨

 

本年は第二次世界大戦の終結から80年という節目の年にあたります。私たちNPO法人Wake Up Japan 東アジア平和大使プロジェクトの有志一同は、過去の戦争の歴史を振り返り、未来志向の平和構築を進めるために、政府が国としての過去の談話から継承される歴史認識と平和への願いを明確に示すことの重要性を強く認識しています。

 

つきましては、戦後80年を機に、日本国政府が戦争責任と平和への誓いを明確にし、東アジア地域および国際社会に対して誠実に向き合う姿勢を示すための、戦後80年談話を、閣議決定を伴って発表されることを、ここに請願いたします。

石破首相にこちらをお願いするにあたり、本プロジェクトにて国内外の平和を願う声112(談話作成時2025年7月時点)にて作成した「戦後80年市民談話」を是非お手に取っていただければ幸いです。

 

請願の項目

 

1.       日本国政府が「戦後80年談話」を発表すること。

2.       その談話を、歴代内閣の歴史認識を継承しつつ、国際社会に対する責任と未来志向の姿勢を明記すること。

3.       上記談話を、内閣として閣議決定の上で発出すること。


■戦後80年市民社会談話


本プロジェクトでは今後も談話を活用し、活動を継続していきます。


情報🎵

東アジア平和大使プロジェクトの概要は以下をご覧ください。

※スケジュールやプログラム内容は若干変更する可能性がございます

※今後のプロジェクト概要について案内をご希望する方は、メールアドレスまでお名前とご所属を明記し、送信してください 東アジア平和大使プロジェクト

東アジア平和大使関連ブログ

・東アジア平和大使プログラムをスタートさせました(2020年度)

・東アジア平和大使プロジェクト2022年初回

・東アジア平和大使プロジェクト2024年度総括


 

【東アジアの平和】

-東アジア平和大使プロジェクト談話-


いまここに、ないものは、なんだろう。

私たち東アジア平和大使プロジェクトメンバーがこの地域の平和を願う時、

あったらいいな、と思うものは、なんだろう。

 

主語。

政治談話や、国や政治家、日常で交わされる対話の中で語られる、わたし、わたしたち。

もしくは、明確にされない主体たち。

その中にいるのは、人か、背負っている責任か、国か。

あなたは何を中心にして、軸にして、誰のために、話しているのか。

 

共感。

自分がされたくないこと。

痛みを伴う記憶の、真っ向からの否定。

歴史となった出来事や、語られる記憶の中に存在する、あいまいなものたち。

あいまいさを弱みにして、他者の痛みへ攻撃をするその行動は、共感力と、想像力の欠如。

大切な友人や家族にしないこと、それは対象が誰になっても、してはいけない。

相手に寄り添うことを大切に。

必ずしも賛成ではなくとも、相手の気持ちと痛みに共感ができるように。

国家も人も、それを持つべきだ。

 

平等性。

多くの時間が戦後80年、流れていった。

それぞれの国に生きる私たちは、異なった歴史に生きてきた。

ここにいる私たちは、全ての歴史や社会を、

選べるわけではなかったけれど。

私たちには、今ここで時間を共にする、平等性がある。

どちらが国として、経済的に、社会的に、文化的に、上なのか、下なのか。

発展具合や社会体制で優劣をつけ、対話の齟齬を生むことは、もうやめよう。

それぞれの国に生きる個々人が、今生きている現在を軸として、お互いの社会を見つめよう。

同じ目線でお互いを見つめなおし、対話を始めよう。

 

お互いが何を考えているのか知ること。

歴史や政治の問題に向き合う、私たち。

違和感への躊躇と、正解がなさそうだから話さないは、もうやめよう。

お互いが見えないもの、ここにないもの。

それを口に出せる時が、戦後から月日が長く経った戦後80年の、今である。

お互いに共感しながら、平等に見るための社会ができたことを、歓迎しよう。

それぞれが持つ答えがきっと、どんな問題にもあるだろう。

お互いの考えの答え合わせは必要ない。

必要なのは、一人ひとりが違う考えを持っていること、

お互いが何を考えているのかを知ることだ。


失っていく事を、受け止めること。

これから流れる時間の中で、第二次世界大戦の当事者と記憶、

記憶しようとする意志や、関連する活動や取り組みを、

私たちは多く失っていくだろう。

全てを保存して、継続して、応援していく事ができないというその事実を、

私たちは一度、受け止めなければいけない。

抗うことができない喪失を受け止め、一人一人が自分の生きる現代で精一杯生きること。

今を精一杯生きる中で、歴史や過去、東アジアの隣人達という存在は、

当たり前に存在している時代となっている。

自分を起点に、幸せで平和な社会を、考えること。

それを私たちは、していきたい。


そして、責任。

私たちは、過去の延長線上にみんな生きている。

生まれる国を選ぶことはできないが、私たちはみな、

どのように自分の生まれた時代を生きるのか、それを選ぶことができる。

80年以上前、この国と、この地域で、起こったこと。

それを忘れずに、共に東アジアの人々と生きたいと思うとき。

私たちはどんな選択が、いま、できるだろう。

発展や平和を享受する、私たちの世代は、どんな選択をすべきだろう。

どんな責任があるんだろう。

少なくとも、考え続けよう、問い続けよう。

行きつく責任は、一人ひとり違うかもしれない。

それでも私たちは、考え、問い続ける。その責任は、誰もが持っている。

私たちの未来の世代と社会が、歴史を繰り返してしまわないように。

みんなが、平和な社会に、住めるように。


最後に、私たちから今一度伝え、問いかけたい。

いまここに、ないものは、なんだろう。

私たちが、いま、見えていないものはなんだろう。

ここにあったらいいなと思うものは、なんだろう。

主語、共感、平等性、責任。

お互いが何を考えているのか知ろう。

失われていく過去を、受け止めよう。

考え、問い続けよう。

 

戦後80年のこの年に集まった、平和を願う声と、私たちの活動。

そこから紡ぎだされたこの談話。

私たちの願いは、これを届けることで、

あなたがあなたの「声」と「平和」。

そして、「行動」を見つけてくれること。


東アジアに生きる一人一人が、

平和を築くという強固な意志を、持てますように。

 

2025年8月1日

東アジア平和大使プロジェクトメンバー一同




 

戦争から80年の平和の声

-戦後80年市民談話-


はじめに

 

いまここに、ないものは、なんだろう。

私たちが、私が、あなたが、いま、見えていないものはなんだろう。

 

日本で1945年に終わった戦争から80年という月日が流れたこの年に、

私たちが投げかけたい、一番大切な問いからこの談話を始めよう。

 

国内外から寄せてくれた個人・団体の声。

いまここに、届けることで。

それぞれが見えていなかったものが、見えますように。

 

ここから先は、あなたが決める。

あなたが生きる社会だから。

 

談話

 

戦争から80年の平和の声、

たくさんの人や団体からあつめた、

戦後80年、市民談話。

 

戦後80年のこの年に、

私たちが投げかけたい問い。

伝えたいことがある。

 

いまここに、ないものは、なんだろう。

私たちが、私が、あなたが、いま、見えていないものはなんだろう。

 

2025年。

第二次世界大戦による戦闘行為が終わってから、

80年という月日が流れた。

 

日々起こる世界各地での出来事が、

それぞれの立場から、良いものと悪いもの、正義と不正義に、分けられていく。


積み重ねられた時間の上に書かれた歴史が教えてくれるのは、

私たちはこれまで、いつも何かを分けてきたのだということ。

1つの出来事に、2つ、3つ、それ以上の意見や解釈を置いてきた。

誰かにとって良さそうに見えるもの、

声が大きそうなもの、

一方には正しそうに見えるもの。

気づけば、そんな尺度で選び続けていた。

 

戦後80年のこの年に集まった、平和を願う声たちを、

私たちはこれまでのように、分けることはしない。

私たちは声を集めるという選択をしたけれど、

私たちからそれ以上の意見や解釈を置くことは、やめにしよう。

 

集まってきた声や表現それぞれが、その人や団体の正解であっていい。

集まってきた声や表現それぞれが、この社会の中で、生きていく権利があるはずだ。

それが、憎しみを煽り、誰かを攻撃しない限り。

 

だから私たちは、その声の一つ一つを社会に出すことで、

いまここに、ないものは、なんだろう。

私たちが、私が、あなたが、いま、見えていないものはなんだろう。

それを、問いかける。

それに気が付くことこそが、自分との、他者との、平和を築く対話へと繋がると信じて。

 

私たちの命は、有限だ。

だから私たちは、ないもの、見えないものに気づき、未来に伝えなければいけない。

過去に起こった単なる出来事は、

やがて何かの解釈を伴って、歴史、になる。

80年前の歴史を、私たちはそれぞれの立場から見て、伝えている。

 

今日という日は、いつか歴史になる。

同じような営みが、繰り返される。

私たちはいつか誰かの「祖先」になり、

歴史を伝える役割を、自然にそれぞれが担うのだ。

 

この談話で私たちが担うその役割は、ないもの、見えないものに対して、

問いかけるということだ。

未来の世代に願うこと。それは、自分でここから考えてほしい。

ここに集まった多くの平和の声を読むことで、

自分たちの今と未来が、どのようにしたら平和であり続けられるのか。

自分だけの考え方を超えて。ないもの、見えないものに目をむけて。

異なることも、愛せるように。異なることが、決して憎しみにならないように。

どんな立場にあなたがいても、どんな国にあなたが住んでいても、

過去へ生きてきた全ての人に、「生き抜いてくれてありがとう」と言えるように。

  

80年の月日が流れたいま、ここに。

いまここに、ないものは、なんだろう。

私たちが、私が、あなたが、いま、見えていないものはなんだろう。

社会に生きる誰もが素晴らしく、尊重され、愛されるはずだから。

私たちはただ、ここに集まってきた声を届ける。

一人一人が、ここから、考えられるはずだから。

いま、ここから。

次の瞬間へ。明日へ。来年へ。そのもっと先へ。

この声に耳を傾け、いまここに、ないもの、見えないものを探して、

一緒に先へ進もう。

 

自分にないもの、見えないもの。

それを対話という意志に変え、明日を作っていく力として、

次の80年の、平和を創れますように。

 

戦争から80年の平和の声、

たくさんの人や団体からあつめた、

戦後80年、市民談話。

2025年8月1日

80年談話に賛同してくれた声と共に




 

Wake Up Japan

Wake Up Japanは社会教育団体です。
わたしたちは、日本において一人ひとりが行動をする前提としての

「自分が持つパワー」に対する認識が低いことに着目し、

啓発教育を中心とした活動展開を行っている団体です。

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