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Information

​Wake Up Japan の最新情報


当初計画を立てた3年を終え、2023年度のプロジェクトは4年目を迎えます。

3年間を経て、実施したプロジェクト内のイベントや取り組みは29個、約300名の方に様々な形で参画頂きました。


2023年からの3年間は、戦後80年を含む3年間。

東アジアの和解と共生をテーマに、世代や所属を超えた明日への願いの声を集め、市民社会から戦後80年談話を形成することを目標とします。


第五回となる本会は、台湾海峡の平和を促進するために台湾・香港・米国にて若者間の対話を促進しているストレイト・トークの団体関係者を米国・上海・日本からオンラインで繋ぎました。


※詳細の報告は企画責任の長川のブログでもご参照可能です。


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開催概要&当日構成

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当日は運営や参加者も含め、英語での実施で参加ができる約15名の参加者となりました。

広報ページはこちら


■テーマ🎵 

What is Strait Talk? -Empowering youth to promote peace-

ストレイト・トークとは?-平和を推進するユースエンパワーメント-


ストレイト・トークという取り組みを知っていますか。

台湾海峡両岸の若者が協力して台湾海峡紛争を変革するためのプラットフォームです。

この不安定な時代に、平和な地域を作りたいという強い願いを込めて、

WUJは今回、国境を越え、3名の関係者をオンラインにて迎えることとしました。


■日時🎵 

12月9日(土)

午前10:00-11:30 (JST)


■当日タイムライン🎵 

  • 東アジア平和大使プロジェクトについて

  • ゲストトーク(Erika, Tatsushi, Ryan)

  • インタラクティブトーク

  • 質疑応答

  • まとめ


■開催形態 🎵 

オンライン


■開催言語🎵

英語


■リソースパーソン(敬称略)🎵 / Speakers

Erika Qing Guan (官晴)

Founder, Strait Talk Hong Kong

Co-President, Board of Directors, Strait Talk


Tatsushi Arai(新井立志)

Strait Talk Facilitator

Associate Professor of Peace and Conflict Studies, Kent State University, USA


Ryan Chiu

Strait Talk Facilitator

Co-President, Board of Directors, Strait Talk

Delegate, Strait Talk Brown


■企画

  • NPO法人Wake Up Japan


=================== パネルトーク =================== 冒頭、オンラインでの実施の際は行っているアクションリサーチを実施しました。

今回は2つ問いを設定し、設問と回答は以下となります。


I can talk about sensitive political / historical issue with my friends.

私はセンシティブな政治や歴史問題について友人と話せる。

有効回答数:8(回答は任意、複数回答可能)

  1. Strongly agree/とてもそう思う(5)

  2. Agree/そう思う(2)

  3. Disagree/そう思わない(1)

  4. Strongly disagree/とてもそう思わない(0)


For Taiwan Strait conflict, I believe we can resolve this in our generation.

台湾海峡の争いについて、私の世代で解決できると信じている。

有効回答数:8(回答は任意、複数回答可能)

  1. Strongly agree/とてもそう思う(0)

  2. Agree/そう思う(4)

  3. Disagree/そう思わない(4)

  4. Strongly disagree/とてもそう思わない(0)

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ゲストトーク

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今回は、Strait Talkから3名のゲストスピーカーに登壇をお願いしました。


まず初めに、この3名にStrait Talkとは何か、なぜ関わっているのかをそれぞれ話して頂きました。

それぞれの話はスピーカー個人の経験共有も入っており、要旨と語られたストーリーを以下にて共有します。

*敬称略


Tatsushi Arai

  • 2005年にはじめて実施。創設者はブラウン大学Jonny Linという学生。

  • 政府が話せないのであれば、次の世代が話すべき。

  • 台湾、中国、米国(5名ずつ)で構成された参加者。

  • 20(もしくは40)時間のICR(Interactive Conflict Resolution)。アカデミックセミナーではなく、アクション(レポートを出す)。

  • 目的は関係構築、対話を通じた原因の追究。ほとんどの回で全会一致のレポートを採択。

  • 主な開催実績とし、2021: GW, Washington DC 、2023: U of Alberta, Canada 、2012 :Taipei、2009-2019:UC Berkely、2011-2019:Hong Kong等。

  • アルムナイはボランティアネットワークで、職業は別にある。政府や、民間機関、研究期間等様々な分野で活躍。

  • Strait Talkの20年間の功績は、政府に対して何かできたわけではないが、人間的な関係を台湾環境関連で気づけたこと。

Erika Qing Guan

  • 2010年、UC Barkely(留学)の際にStrait Talkに出会った。

  • 北京で育ち、大学は香港。

  • Strait Talkは人生を変える経験で、アジアにも持ってきたいと思った。

  • 人々を繋げる取り組み(Bringing people together!)

  • アルムナイ、facilitatorとして現在も関わっている

  • 政治学を学んできた拝見でここまで活動しており、分野から自分自身の影響がきているようなきがしている。Strait Talkは理想だと言われることもあるが、草の根の活動にも見える。でも私達はTheory of change(変革の論理)があるので必ずしも草の根だけではなく、同時に理想だけでもない。ワークショップは課題解決であり、実質的な解決策だ。理想論と、現実論の懸け橋となる。全ては夢を語る事からはじめるべきだ("Bridge of idealism and realism. Everything has to start with a dream.")。

Ryan Chiu

  • 妹が日本のAPUで学んだ。ある時、警察官にこう言われた。「どこか本当の国からの出身ではないね(“you are not from the real country” )」(補足:Ryanは台湾出身)。

  • アメリカに留学していた際、ウォルマートである薬剤師に言われた一言。「つまり君は中国出身だね!(“Oh you are from China”)」。


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インタラクティブ

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まず初めに、WUJの長川からゲストスピーカーへ質問をしました。


  • どのような選考プロセスで、どのくらい参加者になるには倍率があるのか?

→(回答 by Erika)支部によって異なる。どのように選ぶか、について参加者に期待するのは将来のリーダーになってもらいたい。私たちが最も重視するのは将来性で、その個人がコミットメントを持てるかどうか(運営のリソースにも限りがあるため)。参加者の倍率についてはさまざま、一般的には競争率が高い。

  • 参加者は匿名になれるのか?

→(回答 by Tatsuhi)参加者内部でのコミュニティはお互いを知っているが、外へ出すときは匿名にする。

何か外部の個人や団体から嫌な攻撃を受けたことはあるか?

→(回答 by Ryan)co-organizerがdeath threatをもらったことはある。なので運営の一人がドアの傍に座るなどした。

  • いまStrait Talkはどんなステージにいるのか?野望は?

→(回答 by Tatsuhi)19年の関与。振り返ると、ゆっくり進んだプロセスで、今は発展的な段階。私たちには1000人以上の卒業生がいるが、その一人一人が1つの対話を組織すれば、信じられないような成果になる。政策への影響という点では、私たちには赤ん坊のような小さな影響力しかない。平和構築は忍耐強いプロセスで、戦略的である必要がある。

→(回答by Erika)志は同じ。私たちには強力なOBがいるので、政策への影響という点では楽観的かもしれない。日常的な運営面ではどうなるかわからない。地域の対話の持続可能性と継続性は、私たちの主要な焦点のひとつになり得る。

→(回答 by Ryan)ストレイト・トークをトレーニングの場として、またさまざまなチャンネルの実験室(ファシリテーション・プロセス)として活用したい。

その上で、参加者からも質問を募った。


その後、参加者からの質問の時間を設けました。

一部抜粋を以下に記載します。


  • 6年前に香港からストレイト・トークを主催した。ファシリテーターについてもっと知りたい。

→トレーニング:は2部構成 (対話/感情の管理方法と個人のスタイル) 。ファシリテーターの人数は現在 少人数で、新しいファシリテーターが入ることは投資(時間等)が必要。

  • 日本で生まれ育った。このような対話をするのは簡単ではないと思うが、難しい対話はどうすれば?詳細が知りたい。

→関連論文があるので後ほど送る。

  • 中国本土の開催学生をどのように巻き込もうと考えているか?

→香港は中国本土に最も近く、現実的な場所である。中国で物事が起こる必要はない。大切なことは適切な人々に届くか、ということ。(Erika)

→ワシントンでの開催は来年の5月か6月に、ブラウン大学は秋に実施がされる可能性がある(Tatsuhi)



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参考リソース

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今回、ゲストから事後共有があったリソースを以下に掲載します。


  • Strait Talk: Lessons from the Early Years of Interactive Conflict Resolution (English 2016 & Chinese 2014)

  • Engaging conflict history: Toward an integrated method of dialogue and training. (A theory behind Strait Talk’s adaptation of the walk-through history exercise.)

  • Engaging conflict history and memory across the Taiwan Strait: A longitudinal analysis of conflict timelines.

  • 紛争の歴史を見る眼:教育と対話の方法論についての一考察(2012、新井)

  • 紛争解決と歴史若い:中台対話(2021、新井)

  • Humanizing the Conflict Across the Taiwan Strait: Lessons from Strait Talk (Recorded seminar, Nov 2)


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次回について

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2023年の活動にご参画、ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

2024年1月の活動からもどうぞよろしくお願いいたします。


来年も多くの活動へのご参画を頂けますように。


■東アジア平和大使プロジェクトとは?🎵

2020年より始まった、WUJの年間プロジェクト。

東アジアの次世代が「近くて、遠い」と言わない社会をつくる、を理念に掲げています。

事業期間中は毎月イベント開催し、東アジアの和解と共生に関わる人々の対話と連携と場を創出します。


東アジア平和大使プロジェクトの概要は以下をご覧ください。

※スケジュールやプログラム内容は若干変更する可能性がございます 東アジア平和大使プロジェクト

東アジア平和大使関連ブログ

・東アジア平和大使プログラムをスタートさせました(2020年度)

・東アジア平和大使プロジェクト2022年初回







当初計画を立てた3年を終え、2023年度のプロジェクトは4年目を迎えます。

3年間を経て、実施したプロジェクト内のイベントや取り組みは29個、約300名の方に様々な形で参画頂きました。


2023年からの3年間は、戦後80年を含む3年間。

東アジアの和解と共生をテーマに、世代や所属を超えた明日への願いの声を集め、市民社会から戦後80年談話を形成することを目標とします。


第六回となる本会は、12月17日に早稲田大学で開催された「新しい日韓スタディーズを目指して」のイベント企画の第二部において、ワークショップ「つながる、もっと好きになる 日韓みんなの対話」の企画運営をプロジェクトメンバーの長川美里、宮田青葉、小島久枝が担当しました。



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開催概要&当日構成

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同プログラムは日韓関係について新しい発見や気付きを得ることを目的としており、当日は約35名の方にご参加いただきました。

今回は、主催の李煕健韓日交流財団の下、The Leads Asia(以下TLA)とWake Up Japanが共催という形で企画運営を担当しました。当日は、交流団体Moonの鄭 玄琢さんをゲストに迎え、日韓の市民活動に携わる3団体が活動や原点について意見交換し合うパネルトーク、その後会場全体で一緒に日韓の未来を考えるワークショップの2部構成で開催しました。


■テーマ🎵 

つながる、もっと好きになる -日韓みんなの対話-


■日時🎵 

12月17日(日)

午後14:00-15:30 (JST)


■当日タイムライン🎵 

  • イントロダクション

  • パネルトーク(Wake Up Japan、The Leads Asia、MOON)

  • 会場参加型ワークショップ

  • グラフィックレコーディングお披露目

  • Wrap Up


■開催形態 🎵 


■開催言語🎵

日本語


■企画

  • 全体企画/主催:早稲田大学韓国学研究所、李煕健韓日交流財団

  • 全体企画共催:早稲田大学アジア研究所

  • セッション主催:NPO法人Wake Up Japan、The Leads Asia

  • セッション協力:MOON



=================== パネルトーク =================== パネルトークではWake Up Japanの長川美里がファシリテーターとして進行しました。


日韓交流活動のきっかけや団体での活動におけるもやもや、そして今後の展望について意見交換を行いました。MOONの鄭 玄琢さんは日本への旅行での体験から日韓交流に興味を持ち、そこから韓国内における日本製品の不買運動、政治による社会情勢・教育方針の変化などに対して自分が行動を起こす原動力になったと語っていました。活動におけるもやもやとしては、イベントに来てくれるゲストの層が固定化していることが話題に上がりました。TLAの佐々木彩乃さんはWebサイトやSNSのデザインを工夫し、様々な層に見せる工夫をされているとお話しいただきました。今後の展望として、「細く長く活動する」「届かない層に活動を伝える」などといったキーワードが出ました。




<パネルトーク構成>

  • それぞれの活動紹介(Moon, TLA, WUJ)

  • パネルトーク

    • 「日韓」:人生の中の位置づけ/立ち位置/かたち

    • それぞれの日韓交流を継続する個人の原動力って何?

    • 活動のもやもやや困りごと

    • 今後の展望

  • インタラクティブトーク(Q&A)

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ワークショップ

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ワークショップではTLAの原田佳祐さんがファシリテーターとして進行しました。


会場には木の枝が書かれた模造紙が壁に張り出されており、そこに約5名ずつの参加者の方がランダムにグループに分かれてワークショップが始まりました。「私が韓国/日本を好きになった理由」、「私が日韓についてモヤモヤしていること」、「今日を機に日韓関係に関して自分は何をしたいか」という3つのトピックに合わせて参加者の方がポストイットに書き、模造紙の木に葉をつけるように貼って共有していきます。会場の全体共有では「”日韓”という枠組みではなく”人”としてどう関わっていくか」「親世代との日韓に対する印象の違い」という言葉があがったと共有くださいました。



<ワークショップ構成>

  • 来場者同士の自己紹介

  • ディスカッション

    • テーマ①「私が韓国/日本を好きになった理由」

    • テーマ②「私が日韓についてモヤモヤしていること」

    • テーマ③「今日を機に日韓関係に関して自分は何をしたいか」


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グラフィックレコーディング

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最後に、Wake Up Japanの小島久枝がワークショップ全体を1枚絵にまとめたグラフィックレコーディングを紹介しました。


















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次回について

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次回の東アジア平和大使PJは、1月27日にメンバー2名の台湾渡航に合わせ、台北でのAMA Museum訪問を実施します。


2023年の活動にご参画、ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

来年も多くの活動へのご参画を頂ければ幸いです


■東アジア平和大使プロジェクトとは?🎵

2020年より始まった、WUJの年間プロジェクト。

東アジアの次世代が「近くて、遠い」と言わない社会をつくる、を理念に掲げています。

事業期間中は毎月イベント開催し、東アジアの和解と共生に関わる人々の対話と連携と場を創出します。


東アジア平和大使プロジェクトの概要は以下をご覧ください。

※スケジュールやプログラム内容は若干変更する可能性がございます 東アジア平和大使プロジェクト

東アジア平和大使関連ブログ

・東アジア平和大使プログラムをスタートさせました(2020年度)

・東アジア平和大使プロジェクト2022年初回


※詳細の報告は企画責任の長川のブログでもご参照可能です。




NPO法人Wake Up Japanでは、安心の場づくりとだれ一人取り残さない会議、さらには、より主体的な参加を促すファシリテーションについてのワークショップを開催します。


【概要】

ファシリテーションワークショップ

日時   2023年12月29日(金)20:30-22:00 (開場20:25) *概ね60分程度の開催、最長22:00まで

場所   オンライン

     Zoomを使用

定員   10名

対象   社会変革や社会問題の解決に関心のある方々

費用   ギフトエコノミー

※Wake Up Japanでは、経済的な状況にかかわらず可能な範囲で多くの方に参加していただきたいと考えているため、参加費を設定していません。経済的に余裕のある方は任意でカンパをお願いします。経済的に余裕のない場合は、出世払いや感想の発信を通じたWake Up Japanの認知度拡大にてご協力ください。


【研修担当者紹介】 鈴木洋一/NPO法人Wake Up Japan代表理事

学生時代に模擬国連や日本国際連合学生連盟、国際ロータリーに参加し、G8に向けた政策提言を行う。学習院大学卒業後、マレーシアにて青少年向け環境啓発活動を行う。 2009年より国際NGO オックスファムにて、青少年及びムーブメントづくりに従事。 それまで数百名単位であった署名動員数を数年で3000名台まで増加させる。2014年にPowerShift Japan創設。2016年に当時高校生だったメンバーと共にWake Up Japanを立ち上げる。2017年から国際NGO フリー・ザ・チルドレンにて、ユースエンゲージメント・アドバイザーを務める。 リーダーシップ開発、キャンペーン実施、コミュニティ・オーガナイジング、社会変革論、市民教育、教育とバイアス、セルフケア、ウェルビーイングなどを主な活動分野としている。 <共著> 「Social Action Handbook(ソーシャル・アクション ハンドブック) テーマと出会い・仲間をつくり・アクションの方法を見つける39のアイデア」(開発教育協会)



【申し込み方法】

以下のフォームに必要事項をご記入の上、お申し込みください。


【留意点】

本ワークショップは双方向での話し合いを念頭に置いています。そのため、話し合いの際には、ビデオオン及びマイクでの発言ができる状態でご参加いただけますようお願いします。


【イベントお問合せ先】 

yoichi.wuj□gmail.com

※□を@に変更してください。




Wake Up Japan

Wake Up Japanは社会教育団体です。
わたしたちは、日本において一人ひとりが行動をする前提としての

「自分が持つパワー」に対する認識が低いことに着目し、

啓発教育を中心とした活動展開を行っている団体です。

Email: jpn.wakeup@gmail.com

Address: 神奈川県三浦郡葉山町堀内318

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