更新日:4 日前
Wake Up Japanでは、「社会問題を自己責任で終わらせない」ために、社会を変える人材がより多く輩出されることが不可欠だと考え、2018年より社会変革リーダーシップ開発トレーニングCHANGEの運営にかかわっています。2023年度参加者募集が開始されましたので、以下お知らせします。
フェアやエシカル、サステイナビリティについての本質的な理解と日常での価値観の体現をフェアトレードタウンである逗子市にて実践的に学び、行動に対する意識を高めます。

私たちが信じるもの: 社会を変える人々の力
私たちは貧困とは社会的排除であり、 また、貧困は人々が行動した結果、あるいは、行動しなかったことにより生まれていると考えています。 貧困は、地域的に限定されたものではなく、サハラ以南アフリカや南アジア、そして、日本国内でも社会的不公正に基づき生まれます。 貧困は人為的につくられたものであるからこそ、その解決は人々の力によって成し遂げられることだと考えています。 そして、貧困のない公正な社会の実現に向けて、若者のもつ可能性を私たちは重視しています。

CHANGEの歴史
こうした考えのもと、2011年より国際NGOオックスファム・ジャパンによって開催されていた リーダーシップ・トレーニングがCHANGE Initiativeであり、日本各地の学生や若者が参加し、貧困のない公正な社会の実現を目指して活動をしてきました。これまでに300名以上の方がプログラムを終えて、地域や学校、さらには国の内外で活躍をしています。 残念ながら、オックスファムの日本からの撤退にあわせて、CHANGE Initiativeは2018年を最後に終了となりましたが、Wake Up Japanはほかの協力団体と共にこのプログラムを発展・継承し、社会変革に向けた学生向けリーダーシップ開発トレーニングとして2019年より"CHANGE"を開始します。
社会変革リーダーシップ開発トレーニング CHANGE "CHANGE"は、国内外の社会問題に取り組む日本社会の学生や若者に特化したリーダーシップ・トレーニングです。 トレーニングを通じて社会を変えていくための素養を育み、参加者は地域やキャンパス/学校、あるいは、所属団体から社会を変えていくために行動を行います。 "CHANGE"では、既に国内外の社会問題に取り組む団体や活動と協力し、参加する学生や若者が使用できる機会やツールキットをトレーニング中に紹介し、また、同じように問題意識を持った参加者との対話を深め、イベント後も協力し合える関係を育み、参加する一人ひとりの行動を応援します。 地域やキャンパス、学校から社会を変えていきたい! そんな思いをもったみなさんのご応募をお待ちしています

【大事にしている価値観】
CHANGEはトレーニングを実施するうえで、以下の2つの価値観を重視し、トレーニングを実施します。
AKO タガログ語で「共に学び、共に教え合い」という意味の言葉です。CHANGEでは、一方的に参加者が学びを受け取るだけでなく、参加者が学びをまとめ、お互いに気づきを共有する時間を設け、双方向に発信する機会を重んじています。 命どぅ宝 琉球の言葉で「ぬちどぅたから」と読み、命があっただけで良かった、生きていれば希望はある、「命こそ宝」という意味です。 沖縄戦で多くの人命が失われた沖縄で今も大切にされている言葉です。 命や人権を中心に置くということは、西洋的なものではなく、私たちの社会の根底にもあると信じています。
【社会を変える3つの要素】
"CHANGE"では、社会変革の担い手となるトレーニングを行う上で、3つの要素からのアプローチを行っています。
Head-構造理解- 社会問題は何によって引き起こされており、その解決に対しては「誰」が最も大きな力を持っていて、その力を持っている人に対して私たちはどのように影響力を行使できるのか。この理解があることで、社会の複雑な問題とあなたが点と点でつながり、問題解決の糸口を見つけることができます。 Heart-問題意識- なぜその社会問題に対して情熱や思いをもって行動し続けることができるのか。その問題意識を深め、自分が行動する理由となる価値観を掘り下げていくことで、問題解決に向けた持続性を高めることができます。また、同じように思いを持った仲間との分かち合いは、あなたを大きく力づけるでしょう。 Hand-スキル- 社会とは人の集合体であり、その一人ひとりが動いていくことで社会は変わります。よって、共感と協力を得るためにはどうすればよいのかを理解し、実践することが必要です。また、日常の中で起こりうる困難に、どのように向き合い、自己浄化(セルフケア)を行うのかを知ることはあなたに持続性をもたらします。

【CHANGE" の3つの魅力】 国内外の成功事例 国内外で行われている社会変革の事例を紹介します。アメリカやオーストラリアなどの事例だけでなく、南太平洋やアジア、そして、日本国内における若者や市民による社会変革事例を分かち合い、今後の活動の新たな視座とします。 知識とマインド 社会システムにおける視点、アドボカシーやキャンペーンなどの戦略的思考だけでなく、社会問題に対する姿勢や問題意識を育む「気持ち」に関して向き合う時間も設け、知識と気持ちのバランスをもって社会問題に向き合えます。

ネットワーク オックスファム・ジャパンによって2011年以降開催されていたCHANGE Initiativeやその他、パートナー団体との連携によって、社会を変えたいと願う多様な年齢のネットワークを有しています。
CHANGE 2023は、「フェア、エシカル、サステイナビリティを目指して」をテーマにして、若者が公正な社会を目指すための素養を高める社会変革リーダーシップ開発を実施します。
神奈川県逗子市でフェアトレードタウン運動にかかわる逗子フェアトレードタウンの会とNPO法人Wake Up Japan、CHANGEネットワークのコラボ企画となっています。
参加ご希望の方は、以下の内容を確認したうえで、必要事項をご記入の上、ご応募ください。
【詳細】 社会変革のための若者向けリーダーシップ開発プログラム"CHANGE" 2023-フェア、エシカル、サステイナビリティを目指して- 日時 2023年8月26日(土)10:00-19:00
2023年8月27日(日)10:00-17:30 場所 逗子文化プラザ市民交流センター
(〒249-0006 神奈川県逗子市逗子4丁目2-11)
定員 20名(選考有り) ※最低催行人数5名
参加対象 (a) 社会問題の解決を目指して、行動したいという思いがある方
(b) 高校、専門学校、大学、大学院などに在籍する生徒・学生 もしくは、概ね30歳までの若者 (c) トレーニング後も最低1年間、地域やキャンパス/学校から、 社会問題の解決に向けて行動するという強い意志をもっている人 (d) 2日間のトレーニングの全日程に参加できる人 参加費 無料 *参加費には、トレーニングで提供する活動を作りこむためのスタッフのイベント参加費や交通費などを含めた資料製作費、プログラム運営費、インターネット関係の契約料、講師料、その他諸経費が充てられています。 主催 逗子フェアトレードタウンの会
共催 逗子市市民協働課(046-873-1111)
協力 NPO法人Wake Up Japan、CHANGEネットワーク
【応募方法】 以下のURLにアクセスをして、必要事項をご記入の上、お申し込みください。
https://forms.gle/qPRB2DfMF71FMUr2A
1次応募締切 2023年7月24日(月) 23:59 ※申し込み後、10分以内に受領連絡をお送りします。特段、条件から著しい乖離が見受けられない限り、すべての希望者をお受けしますが、必要に応じてZoomや電話などを使用した二次インタビューを行う場合があります。 ※書類選考及び必要に応じたインタビューを通じて、応募者のニーズと"CHANGE"が提供する価値観を確認し、お互いに理解したうえでトレーニングを行えるよう心がけています。 ※応募者の方には7月26日(水)13:00までに、選考の結果をお知らせします。選考の結果参加者人数が最低催行人数の5名に満たない場合は、開催はされませんので、ご留意ください。
※7月27日(木)13:00の段階で開催が確定した場合、二次募集を行う場合があります。
【プログラム】
*以下は予定であり、当日変動する場合があります。
▽1日目:8月26日(土)
09:30-10:00 開場・受付
10:00-11:00 開会式
11:00-12:00 社会を変えるってなんだ?
12:00-13:15 休憩
13:15-14:30 Defining Moments-思いは行動につながる-
14:30-14:45 休憩
14:45-16:00 ハンガーバンケット
16:00-16:15 休憩
16:15-17:15 CHANGEパネル-私がそれでも社会を変えたい理由-
17:15-18:15 フェア、エシカル、サステイナビリティを再考する
18:15-19:00 ラップアップ
▽2日目:8月27日(日)
09:30-10:00 開場・受付 10:00-10:15 モーニングセッション 10:15-12:00 キャンパスや学校でフェアトレードを広めるためのシミュレーション 12:00-13:00 お昼休憩 13:00-14:30 フィールドワーク 14:30-14:45 休憩 14:45-15:15 フィールドワークの分かち合い
15:15-15:45 アクション・プランニング 15:45-16:15 グループワーク 16:15-16:30 休憩 16:30-17:30 クロージング・ワークショップ ※イベント後希望者で交流会を開催
【留意事項】アクセサビリティについて 今回のイベントでは、情報保障や車いすでの参加を特に想定ができておりません。ただ、実施協力団体として、多様な方の参加があるべきという理念を掲げていますので、情報保障などアクセサビリティについてご要望のある場合は、ご応募の際にお知らせください。 すべてのご要望を受けれられるわけではありませんが、可能な範囲で努めさせていただきます。
【宿泊について】
本トレーニングでは、宿泊は用意していません。
遠方の方で宿泊をご検討されている場合はご自身でご予約をいただきますようお願いいたします。
宿泊先の予約は7月26日の開催可否の確定後に行うことをお勧めします。
また宿泊について、サポートをご希望の場合はお知らせください。
【コーディネーター紹介】
鈴木洋一/NPO法人Wake Up Japan代表理事
学生時代に模擬国連委員会 委員長、 YDP Japanネットワーク理事、日本国際連合学生連盟 理事などを務める。2008年にG8サミットに向けた若者としての提言やアフリカ開発会議の横浜市北区での市民向け啓発プロジェクトにかかわる。
学習院大学法学部卒業後、NPO法人AIESEC Japanを通じてマレーシアにて、現地の高校生や大学生向け環境啓発に参加。帰国後に、国際NGO オックスファムにて市民啓発や青少年育成、キャンペーン担当職員として勤務し、市民、一人ひとりが社会を変えていくための働きかけを行う。オックスファムにおける青少年部門の立ち上げと、若者主導の活動を通じてアクション動員数を3000名まで増やす。
2013年には、気候変動に取り組む若者主導の活動であるPowershiftJapanに共同創設者として参加。 2016年に社会教育団体 Wake Up Japanに共同創設者及び代表理事として参加する。社会に向けたアクションを取りまとめた「ソーシャルアクション ハンドブック」に共同著者としてかかわる。2017年 NPO法人 フリー・ザ・チルドレン・ジャパンにてユースエンゲージメント・アドバイザーとして従事する。
2018年よりNPO法人 開発教育協会にて評議員として活動する。2023年よりアムネスティ・インターナショナル日本神奈川連絡会代表。